千葉県留学生受入プログラムの概要
千葉県では、福祉・介護人材の確保・定着が厳しい状況にあることを踏まえ、平成31年4月より、外国人介護人材の確保に本格的に取り組んでいます。
在留資格「介護」を取得し、介護福祉士として県内介護施設で就労することを目指す外国人留学生と、受け入れる介護施設を支援し、もって県内の介護職員の確保を図ることを目的として実施する。
この目的を達成するため「マッチング支援事業」と「学費及び居住費支援事業」を行います。

事業の内容
(1)マッチング支援事業
本プログラムでは、令和5年度に、ベトナムの日本語学校に在籍し、千葉県内で介護職を希望する留学生候補者と、外国人介護職員の受入を希望する介護施設とのマッチングを行
います。
マッチングされた留学生候補者は、現地日本語学校で半年間日本語学習を行った後、入国後は1年間の県内の日本語学校における日本語の学習と、2年間の県内介護福祉士養成施
設における介護の勉強を経て、介護施設に介護福祉士として就労します。
本プログラムを円滑に進めるため、ベトナムの留学生候補者と介護施設とのマッチングを行うほか、入国後に通学する県内日本語学校及び介護福祉士養成施設ともマッチングを行
い、ベトナムの留学生候補者が安心して日本に入国し千葉県で働けるよう、現地日本語学校から受入施設の就労までをしっかりとつないでいきます。
介護施設は、本プログラムに参加することによって、千葉県内で介護職として就労を希望する留学生候補者とのマッチングを受けることができます。
(2)学費及び居住費支援事業
就労までの間、マッチングされた留学生(候補者)の学習を支えるため、ベトナム及び県内日本語学校の学費、県内日本語学校及び介護福祉士養成施設に在籍時の居住費につい
て、介護施設から助成を行っていただきます。県はその半額を、介護施設に対して補助します。
留学生(候補者)が 在籍する学校 |
助成対象 | (ア)介護施設から学生への助成 | (イ)県から 介護施設への補助 |
①現地日本語学校 (令和5年度) |
学 費 | 2万円/月× 6月=12万円 | 6万円 |
②県内日本語学校 (令和6年度) |
学 費 | 5万円/月×12月=60万円 | 30万円 |
居住費 | 3万円/月×12月=36万円 | 18万円 | |
③介護福祉士養成施設 (令和7、8年度) |
居住費 | 3万円/月×12月×2年=72万円 | 36万円 |
※(ア)の金額は、県の補助基準額であり、これを上回って介護施設が支払うことも可能です。ただし、(イ)は県が補助できる限度額になりますので、この金額以上県が補助することはできません。
※(ア)の全額を先に介護施設が支払ってから、支払った翌年の5月頃に、県から介護施設に対して(イ)の金額を支払います。
※来日した留学生には、十分な資力がありません。学費は、学校から受入施設に請求があり、受入施設が一時的に立て替えて支払う必要があります。立て替えて支払った分は、留学生への貸付金として、留学生から少しずつ分割返済してもらいます。
例)
○日本語学校の学費が年額80万円の場合
(ア)施設からの助成額60万円(うち30万円は県負担)と80万円との差額20万円について、受入施設が立替払い。
○介護福祉士養成施設の1年目の学費120万円の場合
介護福祉士修学資金(県社協から留学生へ貸付)84万円と120万円の差額36万円について、受入施設が立替払い。
介護施設は、本プログラムに参加することによって、千葉県内で介護職として就労を希望する留学生候補者とのマッチングを受けることができます。
就労までの間、マッチングされた留学生(候補者)の学習を支えるため、ベトナム及び県内日本語学校の学費、県内日本語学校及び介護福祉士養成施設に在籍時の居住費につい
て、介護施設から助成を行っていただきます。県はその半額を、介護施設に対して補助します。
※県の補助を受けるために、県に対して毎年補助金交付申請等の手続きが必要になります。
※介護福祉士養成施設の学費については、介護福祉士等修学資金の利用を想定しています。
※(1)のマッチングを受けずに、(2)の補助だけを受けることはできません。